施設紹介:
日本庭園地区

日本庭園地区

日本庭園地区

日本庭園のエリアは、公園敷地の南西奥に位置する面積約1.0haの区域で、計画当時は平坦地で南西側に家屋連坦する民地と隣接していたため、比較的高い盛り土(2~6m)を行い、シラカシ・ケヤキ・スギ・雑木等の厚密植栽により緑の量感と静粛性の確保を図りました。

庭園の設計意図として、記念公園に相応しく後世への継承性、郷土の自然風土(深山幽谷)、風景、閑静性、植物による四季感等を市街地の中で居ながらにして味わえることを主題とした風致空間(日本庭園)の創出を目標としています。

庭園の構成は、流水系の滝と池(むつび池)を中心に、周囲へ点景となる庭門、四阿(あずまや)、滝石組、湧泉、瀬流れ、石橋(自然石)、野点広場、梅林等を配置し、自然石と園路(石張り、延段、飛石等)、木橋(池中央部)等の組み合わせにより、歩きながら庭園の景色を鑑賞する回遊式庭園としています。

日本庭園の築造は、伝統的な作庭技法により、主に植物、石、水などの自然素材を用いて自然風景の創出や庭園景観の形成を図っています。
池等の水は、井水を利用し大池~日本庭園~博物館前の面影池~大池と約15,000tの水を循環型にしています。
景石(滝石組、岩組、池の護岸石組、その他の石組、延段等)として園内で使用した石は約3,000tで、公共事業で発生した石や国有林内及び鬼怒川系の自然石等の払い下げを受けて園内にストックし、そのうち約1,500tを日本庭園に使用することにより郷土色を強めています。

庭門~滝・池

庭園入口の庭門(杉皮葺き屋根)を日本庭園エリアの北側に配置し、庭園中心部のむつび池北側のほとりにある四阿(あずまや)へは、日本独特の飛石、延段、乱張り石等の石園路を敷設しています。
石園路の両側には、カエデ類、サルスベリ、サザンカ、アセビ、ヒイラギナンテン、シャガ等を植栽し、庭園の「詫び・寂び」を印象付ける景観構成を図っています。
四阿の屋根は薄い石を魚の鱗のように互い違いに葺いた魚鱗葺(ぎょりんぶき)という技法が使われています。

庭門
庭門
四阿(あずまや)
四阿(あずまや)

四阿の両側に蹲踞(舟形手水鉢)、湧泉(井筒)、池の南西側に築山・石組による滝・流れを配置し、周辺部は自然風景に近付けるよう高木や地被類を多く植栽しています。

四阿周辺
四阿周辺

四阿の東側には梅林を設けています。
梅林にはウメの他に、サンシュユ、モクレン等が植栽されています。

梅林
梅林

むつび池は、自然石の護岸やゴロタ石の州浜を設け、池の中央付近を狭くして太鼓橋(松景橋)を架けています。
橋の両側には手入れされたアカマツを植栽し、松景橋周辺の庭園景観を特徴づけています。

松景橋
松景橋

池・瀬流れ~野点広場

瀬流れは、むつび池から昭和大池までの高低差のある区間で、瀬流れの水音が出るように沢の表面にゴロタ石を工夫して並べています。両岸には、モミジ、アセビ、クマザサ等を植栽して瀬流れの景観をつくっています。 庭園東側のむつび池の池水は、松景橋近くの堰を超え、ゴロタ石の瀬を流れて昭和大池へ流入しています。

池東側の水辺に観賞用のアヤメ桝を配置し、散策路の途中に西側(松景橋方向)の池を眺めるように水面へ張り出したデッキを設置しています。アヤメ桝には、天皇陛下より栃木県へ下賜された絶滅危惧種ナスヒオウギアヤメが植栽されており、5月頃見頃を迎えます。

むつび池とアヤメ桝
むつび池とアヤメ桝

野点(茶会)広場をむつび池の東側に設け、広場の周囲には円形の自然石乱張り舗装を敷設し、周囲はヤマモミジ、シャガ、オカメザサ、コグマザサ等を植栽して落ち着いた景観を形成し、蹲踞と灯籠を配置しています。

野点広場
野点広場

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