本日はあいにくの雨☔
どんよりとして蒸し暑いですね。
9月も中盤、今年はシルバーウィークが残念ながらありませんが2週にわたって3連休がございます。
遠出するのも良いですが、この機会に近場の公園などに訪れて自然と触れ合ってみてはいかがでしょうか。
今回は中央公園にございます「秋の七草」をご紹介いたします。
秋の七草は観賞用として楽しまれている七草で、始まりは奈良時代の貴族で歌人の「山上憶良」が詠んだ
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」
が由来です。こちらの二首は万葉集に採録されております。
一首目は、「秋の野に咲いている花を数えてみると7種類ある」という秋の野原に7種類の花が咲いている様子を詠んだ歌で、
二首目は、そのまま咲いている花の名前を詠んだ歌になっております。この歌に登場している花が秋の七草になります。
萩の花→ハギ 尾花→ススキ 葛花→クズ なでしこの花→カワラナデシコ をみなえし→オミナエシ 藤袴→フジバカマ
朝顔の花→キキョウ
※ 朝顔の花はアサガオやムクゲといった植物ではないかという説がありますが、奈良時代の野原に咲いている植物と考えると
キキョウを指している可能性が高いとされています。
今見ごろの七草は、ハギ・ススキ・オミナエシの3種となっています。
こちらの3種はロックガーデンにて咲いております。また、日本庭園にてキキョウが咲いておりますが、ほとんど花も終わってきています。
園内には他にも秋の七草がございます。
見ごろになり次第、中央公園HPにてお知らせいたします。
今回、紹介した和歌のように万葉集には植物を詠んだ和歌が多く採録されています。
昔から人々の生活に植物が深く関係してきたことが分かりますね。
四季折々の風情を感じられる植物を見に公園に訪れてはいかがでしょうか。